中二病の元々の意味って『ヤンキーぶってるイタイ奴』だったよね?

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多くの作品で『中二病』(乃至;厨二病ともいう)というワードが使われていますが、元々の中二病って中学二年生男子に見られる『ヤンキーぶってるイタイ奴』っていう意味だったよね。

 

それがいつの間にか異端な能力者であったり非現実にのめり込んでるイタイ奴って認識に変わったけど…。

 

2000年代後期中学生だった私からしたら、この変化にちょっと違和感があるんですよね。別にネットスラングなんて流行り廃りもあるしいちいち定義する意味もないけど、どのタイミングで中二病の認識が変わったのかってちょっと気になったのでまとめました。ぬるぽ。

 

ガッ

 

 

 

中二病の語源

1999年、『伊集院光のUP`S 深夜の馬鹿力』というラジオにて生まれる。パーソナリティの伊集院光が『自分が未だ中二病に罹患している』と発言した翌週から『かかったかな?と思ったら中二病』というコーナーが立ち上がり、リスナーからの様々な症例を面白おかしくお届けするといったものだった。(出典:中二病 - Wikipedia

 

 この症例というのは、中学生男子にありがちな背伸びした行動を主としていました。例えば『洋楽を聞き始める』や『ヤンキーぶって教師に反抗する、無駄にダルがる』などなど、ざっくりしてますが少なくとも当時は今のような邪気眼系がメインとしての認識ではなかったんですね。

 

身の丈に合っていない大人の真似事をしたがる様を嘲笑する意味合いが大きかったように感じます。 

2ちゃんねるに普及

その後2005年頃某有名掲示板『2ちゃんねる』にて広がりを見せます。中二病について語るとあるスレッドにて投稿された『邪気眼』というワードから徐々に『非現実の世界に没頭するイタイ奴』という意味で使用されるようになります。

 

つまり2ちゃんねるが発端ということらしいですね。中学生当時の私は2ちゃんねるには疎かったので『ヤンキーぶってるイタイ奴』を総じて

 

中二病やんけ

 

と中傷していましたが、この時からすでに2ちゃんねるを通して今の意味合いで拡散されていたようです。その後多くの漫画などの作品を通して『邪気眼系』としての認識が広がり、元の認識で使われることは少なくなっていきました。

中二病から派生したスラング

中二病から派生したスラングがいくつかあるのでご紹介します。

高二病

中二病を馬鹿にする輩の総称。自身の持つ全エネルギーを中二病にぶつける生粋のかまってちゃん。下手すれば中二病より厄介かもしれない。

 

森羅万象すべての事由に対して斜に構える特性を持つ。心なしか歩くときも少し斜めであり、男性の場合男性器が常に右曲がりであることも特徴の一つ。

大二病

中二病、高二病に対して非常に攻撃的であることが特徴。

20歳を超えたことでその獰猛性に拍車がかかり、10代の行動すべてを卑下している存在。所謂リア充と呼ばれる人種とは程遠く、いつまでも下ばかり見ている性悪野郎である。

 

しかし、そんなリア充を内心羨ましくすら思っているが決して相容れることはない。

仲間の大二病患者に悟られると村八分になってしまい、唯一の拠り所を失うことになってしまうのだ。20代を超えて世界は広がったはずなのに、未だ村社会で生きている滑稽な人種である。 

 社二病

社会人二年目に見られる症状。

あたかも神にでもなったかのように学生を卑下する孤高の存在。社内では一番下っ端であるがゆえに、常に周りに気を遣いながら肩身の狭い思いをしているが、一度会社を出れば後輩や地元の友人を集めて『社会人つれぇっすわw』などと大手を振ってアピールする。

 

末期症状にもなると、全てのワードを会社の話しに繋げてしまうため、もはや一般的な日常会話すらままならないということも。 

まとめ

話しがだいぶ逸れましたが、中二病が代表的なネットスラングとして未だに愛されているのは2ちゃんねるのおかげである、という結論でした。

 

最近ではラノベや漫画などに多く使用されることになり、中二病=邪気眼として扱われていますが、中二病のルーツを辿るとそれなりに長い歴史があるということで、おわり。