映画や海外ドラマをフルに楽しみたいなら"字幕"で見るべき

最近、海外ドラマ『ウォーキングデッド』に絶賛ドハマり中で当ブログでも何度かウォーキングデッドネタを取り上げています。

元々洋画や海外ドラマは専ら『日本語吹き替え』で視聴していましたが、僕が利用しているサービスに日本語吹き替えが無いのでしょうがなく字幕で見始めたのがきっかけです。

 

字幕で見ているうちに、今まで気づかなかった日本語吹き替えとは違う側面から作品を楽しめるようになったので、今回は『海外ドラマを字幕で見るべき理由』をご紹介します。

 

 

声優では超えられない壁

吹き替えには無い演者の熱量や細かな仕草が顕著に表現されているという点。日本語吹き替えだと、声優の演技力によって俳優/女優に対するイメージが大きく左右します。

声というのは、人物の印象を決める上でそれほど大きなウェイトを占めます。

 

日本の声優業はとても優秀で、それほど違和感無く作品にバチっとハマるプロフェッショナルな仕上がりですが、それでも演じている俳優・女優の生の演技を表現できるレベルではありません。語弊がありますが、これは如何に声優が優秀であろうと超えられるものではないんですね。

やはり、現場の空気感や緊迫感からくる生の声に、異国のスタジオで映像を見ながら『イメージ』でアテレコする声とじゃ差が出て当然です。 

 セリフの言い回し

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たまに吹き替えで見ている時に、

『なんでここで笑ってるんだろう?』

と思う事ありますよね。実は英語独特の言い回しがちょっとしたジョークになっていることがあります。正直僕も英語の知識は0に等しいですが、字幕で見ることで喋っている内容が補填されてなんとなく言っているジョークの意味が理解できます。

 

例えば、ウォーキングデッドシーズン5でこのようなやりとりがあります。

ミショーンが刀を模したフードピックを眺めている時にエイブラハムが、

刀に生きる者は、刀に死ぬ、そして刀でポテトを食べる

と言うシーン。これちょっとしたジョークですが、日本語吹き替えだとニュアンスが微妙に違うのでジョークということは理解できてもあまりスッと入ってきません。

このシーン英語では

 『live by  die by  eat poteto past by

という風に言っています。文字に起こそうとしましたが、聞き取りづらくて文法滅茶苦茶かも←。

まあでもなんとなく言いたいことはわかります。そして『die by』から『eat』までに絶妙な間があるんですね。

綺麗な3段落ちを付けていてクスっとするミショーン。見た目によらずこんなジョークをサラッと言えるスマートなエイブラハムさん。

 

とまあこんな具合に、英語独特の言い回しって結構あったりします。言語が違うだけに同じことを表現しようとしても日本語ではやはりニュアンスが微妙に違ってしまい、視聴者に上手く伝わらなかったりしてしまうんですね。

英語がわからなくても、字幕と、間の使い方や強弱の付け方などの演技を見ながら作品オリジナルの雰囲気を楽しむことができます

演出に引き込まれる

ビシっと決め台詞を言うときの迫真の演技がとても魅力的ですね。なんでしょうか、これは主観的ですがシリアスなシーンであれば、よりグッときます。

先述したように、現場の生の演技は吹き替えでは表現しきれません。

こちらもウォーキングデッドから引用ですが、シーズン5にて嵐の中避難した小屋でリックが仲間に話すシーン。

DCの希望が閉ざされた絶望的な状況の中『俺たちはウォーキングデッドだ』と迫るシーン。題名であるウォーキングデッドとは、ただ単にウォーカーを比喩したものではなく、生きるためにただ歩き続ける人間たちを指している言葉だったというのがとても印象的でグッとくるものがありました。

 

喋り方や間の使い方などは声優によって異なりますが、シーズンを通して長いことやってきた演者本人の生の演技はやはり引き込まれるものがあり、とても印象深いシーンです。

吹き替え版はコピー

これらのように吹き替え版は本家とは別物のコピーである。と言えます。もちろん否定するわけではなく、吹き替え版にも良さがあるのは充分理解しています。

しかし、その作品を愛しているのであれば一度オリジナルを視聴するために字幕版で見ることをお勧めします。

演者やスタッフと同じ作品を共有することができて、何度も見たことある作品でも違った発見があるかもしれませんよ。

 

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