【後味悪スギ!】「少女椿」の世界観がハンパない

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(c)少女椿より引用

 

昭和初期を思わせる何とも言えないレトロな絵柄のこの作品。こういった絵柄って読む人を凄い選びますよね~。因みにこの作品は全8話で、この一巻で話は完結します。両親を失った少女が一人で見世物小屋に拾われ苦難する物語…なんとも後味が悪い仕上がりです。

1984年、丸山末広作の漫画をはじめ1992年にアニメ、2016年には実写映画化もされ、更には舞台化もされるなど未だにコアな層から根強い支持を受けている「少女椿」ネタバレレビュー!

 

あらすじ

昭和13年貧しい家に生まれ、病身の母と2人暮らしの生活を送る少女みどりは、母の世話のために夜ごと花売りにでかけていた先で、山高帽を被った親切なおじさんに出会う。

「困ったときは、いつでも私を訪ねておいで…。」

家に帰ったみどりが目にしたのは、性器から入り込んだ何匹もの鼠に内臓を食い破られた母親の姿だった。孤児になったみどりは、山高帽のおじさんを訪ねる。彼女が連れて行かれたのは異形の芸人たちが働く見世物小屋・『赤猫座』であり、山高帽のおじさんはそこの主人であった。見世物小屋の下働きとして使われるはめになってしまったみどりを小屋の芸人達は事ある毎に虐め抜き、みどりもまた障害を負っている芸人達を化け物呼ばわりし、嫌悪感を露にして罵る。

狂気にまみれた異常な日々が続く中、小人症の男、手品使いと称する謎の芸人ワンダー正光が小屋の売り上げのテコ入れのために雇われてから、みどりを巡る状況も一変していく。手品と称して不思議な幻術を操る正光はみどりを気に入って何かと世話を焼き、みどりも自分に優しく接してくれる正光に好意を抱くようになる。ワンダー正光のアシスタントとなり、一座の売り上げに献身することで一座での発言力を強めた正光のおかげで、みどりの立場も向上していくのだが…少女椿 - Wikipedia

 

作風

昭和初期の見世物小屋を舞台にしており、当時の時代背景をうまく捉えています。四肢の無い人間や両腕の無い人間を使い金儲けをするなんともゲスな商売が、この作品の絵柄ともマッチしていてそれがまた不気味さを演出してます。

 

「両親を失った少女が苦難を乗り越えて幸せを掴む」といった所謂ハッピーエンドではなく、「現実ってこんなものなの…?」というようなえげつないバッドエンド

 

見世物小屋に従事してすぐ処女を奪われたり、唯一の心の拠り所であった倒れるだけで腹筋ワンダー正光も徐々に変人の片鱗を見せ始め最終的には(みどりからしたら)裏切られる形になります。終始救いの無い物語です…。

まとめ

この一巻で鬱要素が随所に散りばめられています。嫌いな人はとことん嫌いでしょう。だって救いが無さすぎるもの。あと細かな描写がなんとも気持ち悪い←

 

目にゴミが入ったから眼球舐めるとか犬を豆腐のように踏み潰すとか内臓からネズミに喰われるとか…

 

趣味悪すぎィ!!

 

絵柄が古臭いのもまた引き立てますが、この作品って原作は昭和ですがアニメは1992年のものなので、意外と平成なんですね。恐ろしい…(恐ろしい)でもまあ映像化もされてますし、やはりある一定の層には需要があるみたいですね。

僕はもうお腹いっぱいですが、興味のある方は是非一度ご賞味あれ!!

 

見世物小屋の主人のくそったれ部分が見所かな。←